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シンポジウム 「アーカイブの中の『在日』」 ご案内ー日本支部学術大会

2023-05-01 14:31

国際高麗学会日本支部 第27回学術大会のご案内

 

この度、下記の通り学術大会を開催いたします。会員の皆様はもちろん、非会員の方々もお誘い合わせの上、ぜひご参加くださいますようご案内申し上げます。

【日にち】2023年 6月 10日(

【会 場】大阪公立大学 梅田サテライト(大阪市北区梅田1丁目2-2-600 大阪駅前第2ビル6F 大阪駅徒歩10分)https://www.omu.ac.jp/about/campus/umeda/

 

【参加方法】対面とオンラインのハイブリット開催です。対面参加をご希望の方は直接会場にお越し下さい。オンライン参加の方は、当日、ご希望のプログラムのZoom URL(下記)にアクセスし、お名前とメールアドレスをご入力いただくと参加可能となります。

[Zoom URL]  

〇自由論題 第1部会(午前10時):https://us06web.zoom.us/j/88441509117?pwd=R283b2RQbDVVU1RaMHJkbEcycm4yZz09

〇自由論題 第2部会(午前10時):https://us05web.zoom.us/j/89158682551?pwd=bDZFTEo2TXJPQ2VXaWhvU2VzbEg4UT09

〇自由論題 第3部会(午前10時):https://us04web.zoom.us/j/78123241519?pwd=lxXxaG6l3bZrkIOJvpM4WeEfLaifOR.1

シンポジウム「アーカイブの中の『在日』」(午後1時)https://us06web.zoom.us/j/81819264874?pwd=dmhNaTJCbEltZlNOdHNna2tkc1pxdz09

 

【同時通訳】今大会のシンポジウムではZoom上で韓国語⇔日本語の同時通訳をご利用いただけます。会場でのご利用をご希望の方は、Zoomが利用可能な端末(PCやスマートフォン)とイアフォンをご持参ください。

 

【お問合せ】国際高麗学会日本支部事務室 isksj@isks.org

 

【共催】国際高麗学会日本支部、立命館大学コリア研究センター

 

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<プログラム>

 

10:00-12:00 自由論題発表

第1部会

  • 10:00「地域の視点から民闘連運動を捉えなおす:草創期に焦点を合わせて」 加藤恵美(帝京大学)
  • 10:30「地域の視点から民闘連運動を捉えなおす:一地域の視点から」 鄭栄鎭(大阪公立大学)
  • 11:00「1970年代アジア反経済成長運動と在日朝鮮人の第三世界主義」 Chris H. Park(Hitotsubashi University)
  •  

第2部会

  • 10:00「植民地支配期以降の朝鮮半島からの「密航」研究の展望」 苅部真也(東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻)
  • 10:30「1968年前後のフォーク・ソングの「民衆」における朝鮮の欠落と排除」 孫長熙(大阪大学)
  • 11:00「関東大震災時の朝鮮人虐殺の記憶はなぜ継承されたか―1980年代の日本における市民運動を中心に」 韓光勲(大阪公立大学大学院文学研究科、日本学術振興会特別研究員)
  • 11:30「徴用工裁判から見えるもの-歴史認識の壁は乗り越えられるか」 文光喜(愛知朝鮮学園)
  •  

第3部会

  • 10:00「学習者の多様な言語・文化を可視化する試み」 李鉉淑(コリア国際学園)
  • 10:30「文化横断研究の観点からみる文化と民族の関係性について:日本の剣道を修行する在日朝鮮人の事例からの考察」 金希妍(東京大学大学院総合文化研究科)
  • 11:00「朝鮮王朝版 明朝体活字の誕生(1684-1884)」 劉賢国(筑波技術大学)

 

12:30 国際高麗学会 日本支部 総会

 

13:00 シンポジウム「アーカイブの中の『在日』」

 

最近、ドラマ『パチンコ』にみられるようにアメリカで発信する在日コリアンが話題になり、英語圏のなかで在日コリアンの研究が広がっている。それに先立って、日本国内や韓国の多数の地域で在日コリアン資料館が開設されている。

現在、日本国内には在日コリアンに関する資料館が各地に存在する。2005年に在日韓人歴史資料館、2006年に渡来人歴史館、2022年にウトロ平和祈念館が開館し、2023年には大阪コリアタウン歴史資料館が開館した。

また、大学内に設置された研究機関および資料室として、日本では朝鮮大学校に在日朝鮮人関係資料室(2012年)、大阪市立大学に大阪コリアン研究プラットフォーム(2020年)、韓国では済州大学校に在日済州人センター(2011年)、青厳大学校には在日コリアン研究所(2013年)が開設されている。

これらの在日コリアンに関する資料館はすべて2000年代に入って開設されている。在日コリアンの歴史を、植民地時期を起点とするならば、おおよそ1世紀が過ぎたこの時期になぜ、開設に至ったのか、また、何を設立の目的とし、どのような内容を素材として収集し、分類・選定して展示し、何を見せようとしているのか、その過程を公開し、公論化する。これらの問いを相互に検証することで、アーカイヴの中の「在日」の位置づけを多角的に検討し、在日コリアンの歴史・記憶・文化・ナラティブの次世代への継承可能性について展望したい。

日本・韓国の計5つの資料館・記念館から、各館の設立目的や活動成果、現状などの報告を受け、その経験を共有し、今後のあり様を共に模索する。

 

[シンポジスト]

李成市さん(在日韓人歴史資料館 館長、早稲田大学 前教授)

伊地知 紀子さん(大阪コリアタウン歴史資料館 副館長、大阪公立大学 教授、国際高麗学会日本支部 会長)

金哲秀さん(朝鮮大学校 朝鮮問題研究センター長、教授)

全ウンフィさん(ウトロ平和祈念館 展示運営部会、大阪公立大学大学院 文学研究科都市文化研究センター 研究員)

孫片田晶さん(ウトロ平和祈念館 展示運営部会、立命館大学 准教授)

 

[討論]

金仁徳さん(韓国・靑巖大學校 在日コリアン研究所 所長、教授)

朴 一さん(大阪市立大学 名誉教授)

 

[司会]

金 友子さん(立命館大学 准教授)

 

登壇者プロフィール ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

李 成 市(い・そんし)

1952年、名古屋市生まれ。朝鮮史・東アジア史専攻。早稲田大学第一文学部卒業, 早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。早稲田大学前教授。

著書に『東アジアの王権と交易-正倉院の宝物が来たもうひとつの道』(青木書店、1997年)、『古代東アジアの民族と国家』(岩波書店、1998年) 、『만들어진 고대— 근대 국민 국가의 동아시아 이야기』(三仁出版、ソウル、2001年)、『闘争の場としての古代史―東アジア史のゆくえ』(岩波書店、2018年、三仁出版、ソウル、2019年)。など。共編著として『植民地近代の視座』(岩波書店、2004年)、『世界史体系 朝鮮史』(1,2 山川出版社、2017年)、『東アジアのなかの二八独立宣言-若者たちの出会いと夢』(明石書店、2020年)などがある。

 

伊地知 紀子(いぢち・のりこ)

1966年生。大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)。大阪公立大学大学院文学研究科教員。国際高麗学会本部事務次長・日本支部会長。大阪コリアタウン歴史資料館副館長。

専門は、朝鮮地域研究、生活世界の社会学、文化人類学。

著書に『和解をめぐる市民運動の取り組み─その意義と課題』(明石書店,2022,共著)、『阪神都市圏の研究』(ナカニシヤ出版,2022, 共著)、『街場の日韓論』(晶文社,2020,共著)、『消されたマッコリ。─朝鮮・家醸酒(カヤンジュ)文化を今に受け継ぐ』(社会評論社,2015,単著)、Rethinking Representations of Asian Women: Changes, Continuity, and Everyday Life,(New York : Palgrave, 2015,共編著)、『日本人学者 가 본 제주인의 삶』(済州大学校耽羅文化研究所,2013,単著)がある。

 

金 哲 秀(きむ・ちょるす)

1965年生。朝鮮大学校政治経済学部教員を経て、現在、朝鮮大学校朝鮮問題研究センター長。

2012年7月に開催された在日朝鮮人関係資料室開設記念シンポジウム「在日朝鮮人関係資料収集保存の現況と課題」で在日朝鮮人関係資料室の所蔵資料について報告。以来、在日朝鮮人関係室長として在日朝鮮人関係の資料収集と保存につとめる。

専門は在日朝鮮人問題、朝鮮人強制連行問題。

 

孫 片田 晶(そん かただ・あき)

大阪生まれ・育ち。ダブル・日本籍の在日朝鮮人3世。立命館大学産業社会学部准教授。ウトロ平和祈念館展示運営部会。

社会学(人種・エスニシティ研究、多文化教育)。学生時代の「在日韓国学生同盟」の活動がきっかけになりウトロや東九条での活動に関わっている。

主要論文として「1960年代の日教組教研の在日朝鮮人教育論――『在日朝鮮人教育』の変容」『社会学評論』第67巻3号(2017年)。「『差別』に挑む子ども、『同化』を問題にする教師――『多文化共生』論への接続に向けた在日朝鮮人教育言説の再読」『フォーラム現代社会学』第17号(2018年)がある。

 

全 ウンフィ(ちょん・うんふぃ)

韓国生まれ・育ち、大学院から留学。大阪公立大学大学院文学研究科都市文化研究センター研究員。ウトロ平和祈念館展示運営部会。

主要論文は「宇治市A地区にみる高度成長期以降の「不法占拠」の存続要因」『都市文化研究』23号 2021;「地続きの朝鮮に出会う─ウトロ地区と向き合った京都府南部地域の市民運動の軌跡」大野光明編『越境と連帯 社会運動史研究4』新曜社 2022ほか。

 

金 仁 徳(きむ・いんどく)

1962年生まれ。成均館大學校文学博士。

順天市・靑巖大學校在日コリアン研究所所長。看護学科教授として在日コリアンの歴史を研究。

著書として『韓国現代史と博物館』(国学資料院, 2018)、 『大阪在日朝鮮人の歴史と日常』(ソニン出版社, 2020), 『葛藤と和合の在日コリアン団体の歴史』(ソニン出版社, 2021) 等がある。論文は「在日朝鮮人史研究の先駆者 朴慶植」(『近現代知識人と韓日歴史和解』, 東北亜歴史財団, 2021), 「歴史の中の在日朝鮮人医療と福祉の限界」(『韓日民族問題研究』(40), 2021. 06)などがある。

 

朴 一(ぱく・いる)

大阪市立大学名誉教授。同志社大学大学院博士課程修了(商学博士)。

専攻はアジア経済論、コリア地域研究。大阪市、神戸市、堺市、伊丹市、尼崎市などで審議会委員として外国籍住民施策の策定に参加。国会参議院国際問題調査会参考人(2005年)。現代韓国朝鮮学会理事。在日韓人歴史資料館理事。

主な著書に、『僕たちのヒーローはみんな在日だった』(講談社)、『在日マネー戦争』(講談社)、『<在日>という生き方』(講談社)他多数。読売テレビ「そこまで言って委員会NP」「関西情報ネットten」、NHK大阪「関西ラジオワイド」など、テレビ、ラジオ番組のコメンテーターとしても活躍中。

 

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