参加者募集-第15回コリア学国際学術討論会
この度、国際高麗学会は8月10-12日にかけて「第15回コリア学国際学術討論会』をハイブリット形式で開催します。
今討論会では、公開シンポジウム『在日コリアン表象の変遷』をはじめ、9つの分科での学術発表と、
『帰還船1959第一船』フィルム上映会、『アリラン峠を越えていく-在日の音楽』ドキュメンタリー上映&パンソリ公演会などを企画いたしました。
ご参加希望の方は下記参加フォームよりお申し込みください(公開シンポジウムは登録不要です)。締切は7月31日です。
会員の皆様のご参加をお待ちしております。
第15回コリア学国際学術討論会 제15차 코리아학국제학술토론회 The 15th ISKS International Conference of Korean Studies
日時 2022年8月10日(水)-12日(金)
場所 ハイブリット 大阪公立大学&Zoomオンライン
大阪公立大学杉本キャンパス 学術情報総合センター 10F
Address: 3-3-138 Sugimoto Sumiyoshi-ku, Osaka-shi, 558-8585, JAPAN
主催 国際高麗学会、大阪公立大学文学研究科、大阪公立大学人権問題研究センター、大阪公立大学大阪コリアン研究プラットフォーム,
1.参加申請フォーム : https://docs.google.com/forms/d/1jkYsRoAA9YnY3D2jpvuFhxhU7CGFwMQn11fiT9fagvg/edit
- 締切 7/31 午後6時
- 公開シンポジウムは申請不要です。下記のシンポジウムウェビナー登録から直接お入りください。
2.参加費:締切 8/6 午後6時
一般 2,000 JPY 学生 無料
3.大会サイト https://isks.org/icks
4.プログラム
・公開シンポジウム『在日コリアン表象の変遷』 Symposium “Evolving Representations of Zainichi Koreans”
ウェビナー登録リンク:https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_YVQgtKNhTDWt4pHbX2Y1_A
★こちらから登録をするとすぐにシンポジウム参加URLが送られます。参加される方は皆様こちらよりお入りください。
★日本語同時通訳あり
第15回国際学術討論会は日本・大阪でオンラインおよびオフラインのハイブリッドで行われる。在日コリアンが最も多く住んでいるのが、この地、大阪である。 日本の植民地支配は、植民地朝鮮から宗主国日本への大規模な人口移動を引き起こした。解放後も様々な理由から旧宗主国日本での居住を余儀なくされた朝鮮人は、在日 ZAINICHIとなった。 在日一世は、祖国朝鮮の風習、慣習、文化、母国語、生活習慣を有し、異国日本を生き抜いた。在日二世は、生まれ育った出生地・日本とコリアンとしての出自に苛まれる自己のアイデンティティを希求する時代を生きた。在日三世は親の世代と同様の葛藤を引き継ぎながらも、少しずつ開放された日本社会のなかで 新たな時代を生きた。在日四世以降はナショナルなコリアンとグローバルなコリアンを生きている。また、今日はオールドカマーの在日だけでなく、ニューカマーとその子息も在日を生きている。 中国に住むコリアンは朝鮮族の中国人として生き、米国に住むコリアンは韓国系米国人として生きることができたが、在日コリアンは韓国系・朝鮮系日本人として社会的認知を得て生きることはできなかった。在外同胞の社会的環境も居住国によって大きく異なるが、在日はコリアンとしてのアイデンティティ形成が最も困難な日本という国でこれまで生きて来たといえるだろう。 従来在日の研究は、まず日本において在日および日本人研究者によって始まり、韓国でも行われるようになった。今日、新しい潮流が生まれつつある。在日は日韓を越えたグローバルな研究および文学・メディアの対象ともなってきたのである。在米の韓国系作家ミン・ジン・リーの小説『パチンコ』とその制作ドラマが典型である。 本シンポジウムは、この新しい潮流を受けて、研究・文学・メディア等に焦点を当てつつ、『在日コリアン表象の変遷』と題して、在日ZAINICHIを学術的に探究する機会としての意義をもって企画された。多くの会員の皆様の参加と視聴をお願いしたい。 |
・分科会 歴史、言語、芸術、教育、哲学・宗教、文学、社会・経済
上映会・解説『アリラン峠を越えていく-在日コリアン音楽-』&安聖民パンソリ生公演
5.日程
8月 10日 (水)
1:00 pm 開会式Opening ceremony,
1:50-6:00 pm 分科会 Sessions 分科会 Sessions 2 分科会 Sessions 3
3:00 pm 上映会・監督のトーク『帰還船 1959 第一船』A Screening of “The Boat Home, 1959: The First Voyage”
8月 11日(木)
1:00-6:00 pm 分科会 Sessions 1 分科会 Sessions 2 分科会 Sessions 3
3:00 pm 上映会・解説『アリラン峠を越えていく-在日コリアン音楽-』&安聖民パンソリ生公演
A Screening of “Crossing the hills of Arirang – Zainichi Korean music” and Pansori Live concert by An Sung-min
8月 12日 (金)
12:00-3:00 pm 公開シンポジウム『在日コリアン表象の変遷』 ★日本語同時通訳あり
Symposium “Evolving Representations of Zainichi Koreans”
[パネリスト Panelist]
DAVID S. ROH 데이빗 노 (University of Utah 유타대학교)
김보현 Kim Bohyun (충남대학교 Chungnam National University)
김태식 Kim Thaesik (와세다대학 Waseda University)
[コメンテーター Commentator]
현무암 Hyun Mooam (홋카이도대학 Hokkaido University)
함충범 Ham Chungbeom (한국영상대학교 Korea University of Media Arts)
오카자키 료코 Okazaki Ryoko (리츠메이칸대학 Ritsumeikan University)
[司会 Moderator]
이지치 노리코 Ijichi Noriko (오사카공립대학 Osaka Metropolitan University)
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上映会について
■ フィルム 『帰還船1959 第一船』 “The Boat Home, 1959: The First Voyage”
康浩郎監督作品 1959年12月14日、いわゆる北朝鮮帰国事業の第一次船が新潟港を離岸した。康はその出港の瞬間を自ら撮影していた。しかし、大学の卒業制作に向けた作品は、遂に完成されることなく60年が経過してしまう。 帰還船に乗り込むまでの帰国者と家族は、「在日」百年の間に無意識に刷り込まれた文化資本(ハビトゥス)を《日常》としてきた。出港を告げるドラの音とともに、船と岸壁とは無数のテープで繋がれ、やがて切れる…。その瞬間、帰国者はそれまでの《日常》から切り離され、ハビトゥスも消失したかと思われた。 現在、韓国への脱北者のなかに元在日がいて、日本にも既に200人以上が戻ってきている…という想像もしなかった「事実」と向き合った康は、改めて、彼/彼女らに《あの瞬間》を見て貰おう…お見せする義務があると痛切に感じた。それがこのアーカイブ・フィルム作品である。 |
■ ドキュメンタリー映画 『アリラン峠を越えていく-在日の音楽』 “Crossing the hills of Arirang – Zainichi Korean Music”
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「アリラン峠を越えていく~在日コリアンの音楽」 2014年7月20日、国立民族学博物館(みんぱく)で研究公演が開催された。出演した音楽家は、日本、大韓民国(韓国)、朝鮮民主 主義人民共和国(北朝鮮)の政治的な緊張関係のために、これまで 共演など想像すらされなかったアーティスト達だった。公演後、ドキュメンタリー映画の制作企画が立ち上がった。公演映像を中心に、出演者のライフストーリーインタビュー、出演者らを 取り巻く人々へのインタビュー映像が収集された。公演タイトル にある「アリラン峠」は、はざまに生きる在日コリアンの苦難と 希望の象徴である。それは、音楽によって峠を越えていこうと する在日コリアン音楽家たちの生き様の語りにも重なっていく。 主な出演者:李 正美、安 聖民、金剛山歌劇団 ほか 2018年製作/1時間16分 監修:髙 正子 撮影•製作:国立民族学博物館 |